奥川恭伸の2026年

頑張った、本当に頑張った2026年!
今年、このニュースレターで何度、奥川恭伸のことを書いたでしょうか。
試合を見て嬉しくなったとき。本人の話を聞いて、どうしてもニュースレター読者のみなさんに伝えたくなったとき。気がつけば、彼の話をずいぶんたくさん書いていました。
今回は、その文章を季節に沿って読み返しながら、2026年の奥川投手を振り返ってみたいと思います。そこには、奥川投手の言葉とともに、彼を見る僕の気持ちも残っていました。
4月3日の記事では、7回1失点のピッチングを喜びながら、それまでに本人から聞いていた話を紹介しています。
前年の秋季キャンプ、さだまさしさんを囲んでの壮行会、春季キャンプ、そして神宮でのオープン戦。会うたびに、奥川投手はコンディションのよさを話してくれました。
「今はめちゃくちゃコンディションがいいです」
その言葉を、何度も笑顔で聞きました。これからもっと投げ込んで、もっと出力を上げていく。まだまだ上げられる。そんな話を聞くたびに、今年への期待が膨らんでいきました。そして、その期待は、シーズンが進むにつれて、少しずつ形を変えていきます。
6月3日には「『最近、6イニングじゃ満足できない』と奥川恭伸は言った」という記事を書きました。5月26日のインタビューです。
この時点では1勝4敗。援護に恵まれない登板も続いていました。それでも、彼は終始、いつもの爽やかな笑顔でした。
「最近、6イニングじゃ満足できなくなりました。少なくとも7回は投げ切りたい」
規定投球回には、以前からとことんこだわりたいと話していました。そのために、毎日チームの試合数を確認しているとも言っていました。6回で満足せず、少なくとも7回を。本人の中では、求めるものがどんどん高くなっていたのが嬉しかった。
この取材では、「僕も、アニメの主人公のような選手になりたい!」という話もありました。僕と編集者が、すでになっているのでは、と言うと、「こんなレベルじゃダメです」と返ってきました。もっと高いレベルを求めている。こちらが喜んでいる間にも、本人は次のことを考えているのだなぁと思いました。
そして6月14日、福岡で9回を投げ切りました。僕も現地で、その完封を見届けました。
翌日配信した記事のタイトルは、「奥川が9回を投げ切った!」。そのまんまです。まるで「クララが立った!」のテンションです(笑)。でも、他に言いようがないぐらい、嬉しかったのです。あの夜、天神で飲みながら試合の映像を見返しては、ニヤニヤしていました。
この記事では、髙津臣吾さんから聞いた言葉も紹介しました。


