「5位でよかった」とは思いたくない

2026年を振り返る・その1
はせがわ 2026.10.15
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みなさんこんにちは。10月8日のシーズン最終戦から一週間が過ぎました。クライマックスシリーズもMLBのポストシーズンも見てはいますが、やはりスワローズ戦がないと寂しい。そんな秋の夜長を過ごしています。

仕事の合間、ついつい2026年シーズンのことを考えてしまいます。すると、次から次へといろいろな思いが湧き出てきたので、「そうだニュースレターで、読者のみなさんと一緒に振り返ろう」とキーボードに向かっています。

ということで、今回からしばらくは「2026年を振り返る」をテーマに、いくつかの記事を配信したいと思います。第1回は『「5位でよかった」とは思いたくない』です。では、どうぞ。

***

正直に言うと、ちょっとホッとしました。2026年10月8日、甲子園での今季最終戦に勝ち、スワローズの順位が5位に確定したときのことです。

(ああ、最下位じゃなくてよかった……)

心のどこかで、そう思っていました。でも、胸の奥に何かモヤモヤした違和感が残ったのも事実です。ちょっと待ってください。そう、5位なんですよね。6球団中の5位。下から2番目の順位です。

優勝ではなく、ましてやCSにも出場できないのであれば、「5位でも6位でも一緒じゃないか」と思いつつ、それでも、やっぱりホッとしている自分がいました。何ならちょっと嬉しくさえありました。

ふと思い立って、昨年と今年の成績を比べてみました。

2025年……57勝79敗7分、勝率.419・最下位(首位とは26.5ゲーム差)

2026年……61勝80敗2分、勝率.433・5位(首位とは18ゲーム差)

さて、この数字をどう見るか? 勝ち星は4つ増え、勝率も少しだけ向上し、順位も一つ上がりました。

「そうか、去年よりはよくなっているんだな」

数字を見ながら、そんな風に自分を納得させているところがありました。

いやいや、待て待て。増えた勝ち星は、たったの4つ。負け数にいたっては、昨年より一つ多いのです。そうか、去年よりも負けたのか……。

それなのに、「去年よりはよかった」などと喜んでいる。なんだか、情けないやら、悲しいやら。一体、いつから僕は、こんなにもささやかなことで喜ぶようなしみったれた男になってしまったか……。

もっとも、今年のスワローズを振り返ると、こうした気持ちになったのにも理由があるように思います。そもそも、開幕前の下馬評は散々でした。解説者の順位予想を眺めても、スワローズは最下位予想ばかり。僕自身、正直なところ、不安ばかりの幕開けでした。

(今年も厳しいだろうなあ……)

あらかじめ覚悟を決めていたつもりでした。ところが、です。いざ始まってみると、まさかまさかの大快進撃。開幕5連勝という景気のいいスタートを切り、早くも単独首位に立ったではありませんか。

いやあ、ホントに嬉しかったなぁ。最初のうちは「まだ春先だから」と、余裕をかますフリをしながらも内心ではニヤニヤしつつ、一方では「ぬか喜びだけはしたくない」と、長年スワローズを応燕し続けてきた人間ならではの、悪しき警戒心も抱いていました。そう、僕はいつしか「傷つくことだけ上手になっていた」のです。

でも、勝ち続ける姿を見ているうちに、少しずつ欲が出てきました。

「今年は、ひょっとして、ひょっとするんじゃないか?」

開幕前には何も期待していなかったくせに、気がつけば優勝争いのことまで考えている。胴上げシーンを見逃さないために、すぐに9月のビジターチケットの発売日をチェックしている自分がいました。まったく、ファンというのは調子のいいものだと、我ながら思います。

あの春、僕たちは確かに夢を見てしまったのです……。

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