強いぞ、新人監督開幕5連勝!!

本日の『日刊スポーツ』
「新しい~、朝が来た。希望の~、朝だ!」
気分がいい朝です。天気もいいせいか、早く目覚めてしまい、朝刊を確認すると、『日刊スポーツ』は一面で昨日の快勝を報じていました。ということで、さらにテンションが上がり、DAZNで昨日の試合のダイジェスト映像を流しながら、このニュースレターを書いています。
それにしても、1点を追う9回裏、あの攻撃には、いろいろなことが詰まっていたような気がします。今年のスワローズの点の取り方の象徴のような場面でした。まずは代走・赤羽由紘選手が執念のヘッドスライディングを見せる見事な盗塁。
試合後の池山隆寛監督のコメントによれば、変化球が来るタイミングを見計らってのサインプレーだったとのこと。一塁の「土橋コーチのファインプレー」だったそうです。一死1、2塁となり、打者は岩田幸宏選手。タイムリーヒットを願いつつ、同時に、僕はこんなことも思っていました。
(岩田なら、よほどのことがない限りはゲッツーはない。ゴロを転がせば二死1、3塁となる。とにかく、三振、フライはダメだ。塁に残ればそれでいい。で、すぐに盗塁で二死2、3塁に。代打は左対左であっても、宮本じゃないかな。で、敬遠かな? 次の打者は誰だ? 武岡か。二死満塁で武岡。これも左対左か。右の古賀が出てくるかな? 他に右の代打は誰が残っていたっけ……)
現場では一瞬のことのように感じたけど、こうして文章で書くと、かなりいろいろなことを考えていますね。「だから、野球は面白いんだ」と、今書きながら気づきました(笑)。
で、岩田選手はセカンドゴロ。想定内の「二死1、3塁」となりました。間違いなく盗塁を仕掛けてくる。でも、代打を出さない。
(おぉ、伊藤琉偉に賭けたか……。カープベンチはどうする? 満塁策で左対左の武岡との勝負を選ぶのかな? おっ、勝負するようだ。そりゃそうだよな、今日の伊藤は相手からすれば怖くないからな……)
で、予想通りに岩田選手が2球目に走って、見事に盗塁成功。この回、2つ目の盗塁。いずれも、アウトになったらすべてが台無しとなってしまう大勝負に出て、いずれも成功。走った赤羽、岩田両選手もお見事なら、走らせたベンチも立派。
雨天中止で1試合少ないにもかかわらず、チーム盗塁6個は両リーグトップ。これが、今年のスワローズの野球であり、池山野球なのでしょう。ちなみに、防御率2.20も両リーグトップ。スワローズ投手陣が、両リーグナンバーワンなんですよ、奥さん! 投手陣が粘り強いピッチングを披露し、野手陣が機動力を使って相手を揺さぶる。そんな野球もまた2026年型スワローズなのでしょう。
この時点で「よし、同点どころか一打サヨナラもあるぞ」と俄然テンションが高まりました。初球に期待したのですが、伊藤選手は見逃してストライク。2球目はボールで、3球目は空振りでストライク。カウントは1ボール2ストライクとなりました。
この時点で僕は、ちょっと、いや、かなり弱気になっていました。球種はハッキリわからなかったけど、内心でこう思っていました。
(いやいや、初球こそスイングして、3球目は見逃さなくちゃ……)
この時点で、伊藤選手が気圧されているように感じました。この絶対的なチャンスの場面で、逆に追い詰められているように見えてしまいました。
続く投球はワンバウンドのボールとなりました。本当にパニック状態になっていたら、このボールを振って、あえなく空振り三振に倒れていたことでしょう。でも、伊藤選手はキッチリと見逃した。またまた、心境の変化が訪れます。
(おっ、まだ冷静だ。次のボール、何かが起こるぞ!)
ここで失われかけた希望が、少しよみがえります。続く投球、息を呑んで見守ります。伊藤選手の放った打球は三遊間に飛ぶゴロとなりました。目の前を二塁走者・岩田選手が駆け抜けていきます。
(打球に当たるなよ、守備妨害を取られるなよ……)
まずは同点です。その瞬間、カープ内野手が打球をはじきました。僕は三塁に到達しようとしていた岩田選手、三塁の寺内コーチを確認します。視界に寺内コーチが入った瞬間、全身で「止まれ」のジェスチャーをしていましたが、ボールが転々としていることを確認したことで、一転して「ゴー」に代わりました。
その瞬間、岩田選手の体勢が大きく崩れました。足首をひねったようにも見えました。言葉にすると「ものすごく」としかいいようのない、ものすごく嫌な気持ちになりました。
(ケガしてないよね……。大丈夫かな?)
それでも、岩田選手はホームを目指して走り始めます。一連の僕の心境を文章化すると、こうなります。
(よし、三塁ストップだ→いや、ボールを弾いた、ホームにゴーだ→あっ、足首ひねった→なんとか体勢を立て直して走り始めた。行け、岩田!→あっ、一瞬、コケそうになった→なんとか再び体勢を立て直した→おっ、普通に走っているぞ。足首は何ともなさそうだ→いや、アドレナリンが出ているから今は走れるだけなのかも……→それでも何とかホームイン。速いよ、岩田! 周東みたいだ岩田!→やったぞ、勝ったぞ! ウォーーーーーーーッ!!!!!!!!!!)
こんな感じでしょうか。数秒の間なのに、ホントにいろんなことを考えながら、人は野球を見ているんですね(笑)。この瞬間だけは、猛烈な寒さも完全に忘れていました。すでに手元のビールは呑み終わっていたのですが、勝利の喜びに浸りながら、僕はこんなことを考えていました。
(ビール呑もう、祝杯のビールだ。売り子さんはどこにいるかな?)
酒呑みというのは、本当に卑しいものです。結局、ごひいき銘柄の売り子さんの姿は見当たらず、そのままアルコールなしで歓喜の余韻に浸ることになりました。
さて、もう一つ、印象に残ったことがありました。それが、「奥川恭伸→松本健吾」の継投リレーです。