「周りに気を遣わせたくないのなら、早く200勝達成しなさい」
みなさんこんにちは。昨日は、期待のルーキー、中村優斗選手に待望のプロ初勝利が記録されました。いつの時代も「新しい人」が時代を変える。ついつい、そんなことを大声で叫びたくなるのを必死に抑えつつ、中央線車内でこの文章を打っています。
さて、「新しい人」に対して、「古い人」、いや「長きにわたって頼れる人」、石川雅規投手について触れたいと思います。本日、『週ベオンライン』にて、石川雅規連載第41回が更新されました。今回は、石川投手が尊敬している山本昌さんに、「石川の凄さ」、そして「200勝への思い」について尋ねました。
50歳まで現役を続けた山本昌さんだからこそ語れるエピソードの数々に、インタビューをしながら、僕は何度も「なるほど、なるほど」とひざを打つ思いでした。詳しくは本文を見ていただくとして、とても印象に残ったのはこの言葉です。
「周りに気を遣わせたくないのなら、早く200勝達成しなさい。引け目を感じるぐらいなら、勝ちなさい。雅くんが現役を続けている間、その思いはずっと続くんだから、引け目を感じる暇があったら、勝つしかないんだから」
山本昌さんは以前、「雅くんは悩んでいるな」と感じたそうです。昌さんもまた、「自分が現役を続けている間、若手のチャンスの芽を潰してしまっているのでは?」とか、「監督やコーチは自分のことを扱いづらいと感じているのでは?」と、ついつい気になっていたとのことでした。
「きっと雅くんも、僕と同じことを感じていたと思ったので、電話をかけて激励をしたんです」
昌さんからの電話に対して、石川投手は神妙に話を聞きつつ、それでも電話が終わる頃には、「明るい声になった」と昌さんは振り返ります。
このとき、石川投手は何を考えていたのか? この電話をどのように受けとめていたのか? そんなことについては、次回以降のこの連載で詳述しますが、大いに勇気づけられ、励まされたであろうことは想像に難くありません。
以下、本文では触れられなかった昌さんの言葉を「読者限定」でご紹介しましょう。