北の大地から、つれづれなるままに

交流戦3カード目を迎えて
長谷川晶一 2025.06.11
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エスコンフィールド

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みなさんこんにちは。北海道に来ています。いろいろ書くべき原稿、やるべき仕事は多いのですが、「取材さえ終えてしまえば、どこでも書ける」というこの仕事の利点を生かし、(あまり)夜遊びもせず、ホテルにこもって、いろいろな原稿を書き続けています。

とはいえ、朝から露天風呂に入り、軽くビールを呑みながら机に向かい、軽く食事をして、軽く昼寝をしたり、散歩をしたり、そして夜は野球を見るというゆったりとした環境のおかげで、信じられないぐらい原稿が進んでいます。そのいくつかは、来週、再来週あたりに形になるはずです。改めてご報告いたします。

さて、交流戦が始まり、すでに3カード目に突入しています。3~5日はベルーナドームで埼玉西武ライオンズ戦、6~8日は神宮球場で福岡ソフトバンクホークス戦、そして昨日からはエスコンフィールドHOKKAIDOで北海道日本ハムファイターズ戦と続いています。

ここまですべて現地観戦しています(だから、溜まりに溜まった原稿に苦しんでいるのですが……)。3日のライオンズ戦、そして昨日のファイターズ戦、いずれもランバート投手が好投したのに、打線の援護が得られずに敗戦投手に。なかなか勝ち星はつかないけれど、しっかりとイニングを食って、試合を作ってくれているので本当に頼りになります。そろそろ打ってくれよ、打撃陣!

5日のライオンズ3戦目は、アビラ投手が気持ちのいいピッチングを見せてくれました。4回裏にはワイルドピッチで1点を失ってしまったけれど、その直前の無死一、二塁の場面でのセデーニョ選手を6-4-3のダブルプレーに打ち取った場面は本当に気持ちがよかった。ここ最近の「個人的ベストゲッツー」でした。試合後の笑顔もよかった。いかつい見た目とかわいい笑顔のギャップ萌え。ああいう陽キャが、今のチームには不可欠です。次回登板も本当に楽しみです。

この試合でプロ初ホームランを放った伊藤琉偉選手には驚きました。ファームでも見たことのない強烈な一打。「意外とパンチ力があるんだなぁ……」と嬉しい発見でした。後に髙津臣吾監督も言っていましたが、イニング先頭で、しかも初球をあれだけ気持ちよくフルスイングできるのは、とっても魅力的です。その後の第2号、第3号も最高でした。ここまで、伊藤選手の全ホームランをこの目で目撃していることは、ささやかな自慢です。

この試合では「ロマンの塊」・澤井廉選手にも、今季第1号が飛び出し、久々に気持ちのいい勝利。帰りの西武新宿線では、試合を思い出してニヤニヤしつつ、突然、感激して不覚にも瞳が潤んでしまいました。完全な情緒不安定状態でしたが、その日は久々にぐっすり眠れたので、まぁ、いいでしょう。

神宮3連戦は、前述した伊藤選手に加え、武岡龍世選手の人生初となるサヨナラホームランが最高の瞬間となりました。これまで46年間、神宮球場で数々のサヨナラホームランを見てきましたが、この一発もまた大きなインパクトがありました。内心では「ここで武岡が出塁して、次の山田哲人で……」と皮算用していただけに、打った瞬間、「えっ……、アナタが決めちゃったの?」と呆然としてしまいました。久しぶりに、何人もの見知らぬ人とハイタッチをしてしまいました。

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