新曲『つばめがえし』――さだまさしの「応燕歌」

厳しい戦いが続いています。そんな状況下ではありますけれど、いや、そんな状況だからこそのお知らせです。このたび、スワローズクルー名誉会員・さだまさしさんと一緒にスワローズについて考える一冊を作りました。タイトルは『つばめがえし』(KADOKAWA)で7月18日に発売されます。僕が文章を書き、さださんはなんとこの本のために『つばめがえし』という新曲を書きおろしてくれました。
「シーズン96敗」という苦しい年だった2017年、さださんは『つばめよつばめ』という「応燕歌」を作りました。あれから8年が経過し、「今こそ続編を作りたい。前回は自虐的な歌だったから、今回は前向きで元気が出る曲にしたい」というさださんの発言からとんとん拍子に物事が進み、なんとなんとCD付きという形で出版することになりました。
こうして、定期的にさださんに会い、ひたすらスワローズについて語り合うという幸せな時間を過ごしました。
当初は新曲を書きおろすことも、CDを付属することもまったく予定していませんでした。でも、先ほども述べたように「新曲を作ろう。CDも付けよう」と盛り上がった結果、こうした形での発売が決まりました。しかもさださんは「この曲は僕のアルバムには収録しない。本だけの完全オリジナルにしましょう」と提案してくれました。
まさか自分の本のために、「あの」さだまさしが書下ろし新曲を作ってくれるとは夢にも思いませんでした。中高時代、毎週土曜深夜「セイ!ヤング」を聞いていた過去の自分に伝えたい気分です。
また、本来は「さだまさし著」の予定でしたが、「せっかくだから共著にしましょうよ。その方が絶対に面白くなるから」と嬉しい言葉をいただき、共著というスタイルでの出版となりました。ということで、さださんの語る「スワローズ愛」とともに、日頃の取材を通じて僕が考えていること、子どもの頃からスワローズを応燕してきて感じていることを盛り込んでまとめました。