小川淳司GMトークイベントに行ってきた!

新刊『ヤクルトスワローズ 勝てる必然 負ける理由』発売記念
長谷川晶一 2025.03.11
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小川淳司GM、そしてニッポン放送・煙山光紀アナウンサー

小川淳司GM、そしてニッポン放送・煙山光紀アナウンサー

2018~2019年の2年間、アルファポリスにて、小川監督連載を担当していた

2018年は2位に躍進したものの、翌2019年は最下位に終わった。2017年は「96敗」の年だけに、この頃のスワローズは本当に浮き沈みが激しいチームだった。……あ、今もそうか(笑)。

この間、月に1~2回、神宮球場のクラブハウスで試合前に小川淳司監督(当時)にインタビューを行った。パブリックイメージ通り、物腰柔らかく、決して声を荒げることもなく、感情の揺れを見せることもなく、淡々と現状分析を行う様子は、これまでインタビューしてきた「野球人」とは異質な印象を持った。

だからこそ、ユニファームを脱いだ後にGM職を務めることが決まったときにも何も違和感がなかった。そんな小川GMが新刊『ヤクルトスワローズ 勝てる必然 負ける理由』を出版した。一体、どんな内容なのだろう? 「すぐに買って読もう」と思っていたのだけれど、僕も日頃からお世話になっている書泉グランデでサイン本の手渡し&トークイベントが開催されるということで、当日までお預け状態で、未読のまま会場に向かうことにした。それが、3月10日、つまり昨日の出来事である。

会場に詰め掛けたお客さんは、おそらくみんな小川GMファンなのだろう。会場全体を温かい空気が包んでいた。個人的には関根潤三監督のエピソードを聞けたことが大きな収穫だった。これまで、いろいろな方に関根さんの思い出を伺っているけれど、初めて聞く話もあって、「ぜひ改めて小川GMにインタビューをしたい」と思った。

印象に残っているのは「今年のスワローズ戦力分析」の話題で、真っ先に奥川恭伸投手の話題が出たこと。昨年の秋季キャンプでかなり投げ込みをしたこと。故障なく完走できたこと。その成果もあって、この春季キャンプではかなりの手応えを感じていること……。僕らが知りたい「奥川くん情報」をGMの口から直接聞けたのは本当に嬉しいし、大いなる精神安定剤となった。

そして、懸案の先発投手事情については、期待できる投手として、

奥川恭伸

高橋奎二

吉村貢司郎

・山野太一

この4人の名前が最初に挙げられた。特に印象的だったのが、

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