短期連載・さらば、髙津臣吾監督!(2)

~屈辱の2020年から、大逆襲の2021年へ~
はせがわ 2025.10.08
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こんにちは。すっかり秋めいた日々が続いています。ニュースレター読者のみなさんはいかがお過ごしですか? 

さて、僕の近況です。7~8月にかけて、書下ろし新刊を一冊書き終えました。そして9月は、某大御所芸人さんの本の構成を担当し、先週書き終えました。そして10月は、今月末締め切りの書下ろし新刊の執筆をスタートしたところです。

いろいろなことが重なって、「連続3カ月で3冊を書く」という緊急事態宣言が発出されている中、神宮通いの時間がなくなったことで、何とか時間をやりくりしながら執筆を続けています。

……前置きはさておき、前回から始まった「短期連載」の2回目を配信させていただきます。お時間のあるときにでも、ぜひご覧ください。

***

第1回でも述べたように、かつて、野村克也氏は「中心なき組織は機能しない」と言いました。

野村克也氏を敬愛している髙津監督は、「ペナントレース奪取」という大命題を抱えながら、「四番とエースを育成する」というもう一つの大目標を持って、監督となりました。

しかし、コロナ禍に揺れた監督初年度は最下位に終わります。過去6年間、定期的に監督に話を聞いてきて、僕が思う「髙津臣吾像」をひと言で述べるのなら、

「徹底的な負けず嫌い」

このひと言に尽きます。監督1年目を振り返ってもらうインタビューで、「2020年、印象に残っている試合は?」と尋ねたところ、勝った試合ではなく、負けた試合が次から次へと口を出てきました。以下、当時の連載記事からの引用です。「高津」とあるのは、当時の表記で、現在は「髙津」となっています。

――勝った試合よりも、負けた試合の方が印象深い。たとえば、どんな試合でしょうか?

高津 たとえば、タイガースに20点取られた試合がありましたよね……。

――7月28日、神宮球場での試合ですね。先発のイノーア投手が2回7失点でKOされ、トータルでは11四球、20失点という試合でした。

高津 あの試合は本当に悔しかったのでよく覚えています。「思い出の試合は?」と聞かれると、まずこの試合が頭に浮かびました。あと、ジャイアンツに12対0で負けた試合もありました(6月28日)。「強い、弱い」とか、「勝った、負けた」ということ以前に、きちんと勝負できているのか。そこが大きな問題だと感じました。あの悔しさは絶対に忘れちゃいけないと思います。

いましたね、イノーア投手。ありましたね、この試合。タイガース戦にしても、ジャイアンツ戦にしても、本当に見ていて辛かった。「同じプロだろ、情けないとは思わないのか?」と毒づきながら観戦していたことを思い出します。さらに、引用を続けましょう。

――当時の新聞記事によると、「究極に悔しい。忘れちゃいかんと思います、この12対0というのは」という監督のコメントが掲載されています。

高津 その思いは今でも変わりません。あのときの悔しさ、そして情けなさ。もちろん、さっき挙げたようにいいゲームはたくさんあったし、いいバッティングも、いいピッチングもありました。でも、それ以上に負けた悔しさ、情けなさ、歯がゆさ、頭の血管が切れそうになったことの方が圧倒的に印象に残っているのが、正直なところですね。

このとき監督は「頭の血管が切れそうになった」と語っていますが、その後、「実際に切れていたと思う」と笑いました。後にどんどん痩せていく姿、もっと言えば、やつれていく姿を思うと、この言葉は決して笑えません。

さらに、日本シリーズでジャイアンツを徹底的に叩き潰した福岡ソフトバンクホークスと自軍を比較して、こんな感想を述べています。

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