「石川雅規・現役続行」報道を受けて
朝から、嬉しいニュースが飛び込んできました。スポーツ紙各紙がこぞって、「石川雅規・現役続行」を伝えています。
目が覚めると、ヤフーから「コメントのお願い」が届いていました。ヤフーとは「コメンテーター契約」を結んでいるので、こうした依頼が届くのですが、このニュースに関しては依頼がなくてもコメントするつもりでした。まずはこの記事を読んでいただければ幸いです。
この記事のコメント欄は、多くの人のコメントでにぎわっていますが、僕は次のように発言しました。
以前、彼に「現役引退を決意するとしたら、どんなきっかけとなるでしょうか?」と尋ねたことがあります。その際に彼が口にしたのが、「以下の要因がそろっていれば引退は考えない」というものでした。ヤフーコメントにも書きましたが、改めて紹介します。
・肩、ひじに不安なく投げられること
・心のスタミナが切れていないこと
・球団に必要とされていること
・「まだできる」と自分で思えること
・負けたときに「悔しい」と思えること
実はまだいくつかあるのですが、それは今はあえて伏せておきたく思います。さて、ヤフーコメントにも書きましたが、一昨日、戸田まで行き、石川雅規投手に会ってじっくりとお話を伺ってきました。取材テーマは「退任が決まった髙津臣吾監督について」、そしてもう一つは「自身の2026年について」でした。
その前日のこと。僕は「石川は来季も現役続行するだろう」と考えていました。同時に心の奥底には「とはいえ、今季限りで引退の可能性もゼロではない」とも思っていました。
一応、「もしも可能であれば、現役引退を決意する際には事前に教えてほしい」と伝えていますが、あくまでも「もしも可能であれば……」であり、当然ながら、何も強制力があるものではありません。
この時点で石川投手から、来季についての連絡は何もありません。ということは「現役を続けるのだろう」と僕は考えていました。でも、心の奥底には「ひょっとして……」の不安もゼロではありません。
というのも、前回登板となった8月21日、神宮球場での対読売ジャイアンツ戦の登板内容があまりにも強烈だったからです。あの日感じた悔しさ、無念さを、僕はずっと忘れないことと思います。このニュースレターでも、この日の率直な思いを記録し、配信しています。
あの日の神宮球場、僕の前に座っていたジャイアンツファンの男性が放った「石川ももう終わりだな」というひと言が強烈に耳に焼きついています。僕でさえ悔しかったのですから、当の本人はどれだけ悔しかったことか。
この翌朝のことでした。意外な人からLINEが届きました。石川投手の高校時代からの友人であり、青学の同期、そしてともにスワローズ入りした志田宗大氏です。志田さんはWBCやジャイアンツでスコアラーを務め、現在はドラゴンズで働いています。
その志田さんから、久しぶりに連絡が届きました。つい、身構えながらLINEを開きます。そこには、こう書かれていました。
おはようございます。
石川、大丈夫ですかね