池山隆寛新監督に望むこと

かねてからの報道にあったように、ついに池山隆寛新監督が誕生しました。現役時代に「ブンブン丸」「ミスターバックスクリーン」と称され、豪快な一発、華麗な守備で、僕たちを魅了していた「ミスタースワローズ」が、ついに監督となります。
正直言って、チームには問題が山積しています。一軍、二軍ともに、今季は結果が出ず、いずれも最下位に終わっています。来季からは頼れる主砲・村上宗隆選手がチームを去ることも、ほぼ確定しています。
来季の編成については、ドラフト会議を含めてこれから本格化していきますが、補強による戦力アップはもちろんですが、すでに在籍している選手たちの大幅なレベルアップが求められています。
懸案の投手陣はもちろん、野手陣も徹底的に鍛え上げなければなりません。やるべきことは多く、新監督に求められるものは、あまりにもたくさんあります。
本日のサンスポでは、さっそく「池山新監督の3つの再建論」が掲載されていました。
それによると、
1.エースと四番の確立
2.若手の台頭と抜擢
3.内野白紙でサバイバル
とあります。いずれも、新監督として当然やるべきこと、最重要課題です。新たな首脳陣の下、レギュラー争いはリセットされ、若手を中心とした新戦力の台頭が活発化するはずです。選手たちにとっては大きなチャンスとなります。チーム力底上げの第一歩はここから始まります。
以前、池山さんにインタビューした際に、「理想とする指導者像」を尋ねたことがあります。そのとき、彼の口から出たのは関根潤三、そして野村克也両氏でした。
関根潤三氏がスワローズを率いたのは1987~1989年。野村克也氏が指揮を執ったのは1990~1998年。関根監督の時代に、池山さんは「背番号36」を背負い、「ブンブン丸」としてスター街道を駆け上っていきました。
そして、野村監督の時代には「背番号1」となり、円熟味を増した一流選手としての地位を不動のものとしました。
この両監督について、池山さんはこんなコメントを残しています。まず、関根監督について尋ねると、その表情は緩み、白い歯がこぼれました。
「関根監督には、本当に自由にプレーさせてもらいました。いくら三振しても、決して怒られることはなかった。怒られるのは、三振して下を向いて帰ってきたときだけ。“下を向くな、常に堂々としていろ”と言われるだけ。普通、そんなこと言えないですよ。僕なら、よう言わん(笑)」
続いて、野村監督について尋ねると、その表情はさらに緩み、満面の笑みとなりました。