緊急配信・川端慎吾引退……
衝撃的なニュースが飛び込んできました。本日昼、僕は千葉ロッテマリーンズの西川史礁選手のインタビューをしていました。西川選手のナイスガイぶりが際立つやり取りに手応えを覚えつつ、ふと携帯電話を手にすると、そこには「川端引退」の文字が……。

うーん……。ここ数日、「ひょっとしたら……」という思いと、「あれだけの大選手が何もセレモニーなどもせずに辞めるはずがない。引退が決まっているのなら、すでに発表されているはずだ」という思いが交錯していました。SNS上でも、同様の心の揺らぎがあちこちで見られました。
引退の報を受けて、いつものようにヤフーから公式コメントを求められたので、僕は次のようにコメントしました。
ついにこの日が来てしまいました。数日前、ファーム施設のある戸田を訪れたところ、川端選手は黙々と内野ノックを受けていました。この時点では去就は明らかになってはいませんでしたが、その姿を見て、「来年もユニフォームを着るのだろう」と考えていました。
本日の会見によると、この時点ではすでに引退を決意していたようです。それでも、打撃ではなく、守備練習に励んでいた彼は、このときどんな心境だったのでしょうか?
天性のバットコントロールは本当に美しく、そして見事でした。「プリンス」ととう愛称は、そのルックスだけではなく、技術面にも当てはまるものでした。
2015年の首位打者、最多安打、2021年日本シリーズ最終戦での決勝打。チームの優勝、日本一に貢献した華麗な打撃は一生の記憶です。故障に悩まされ、それでも屈しなかった経験は、今後の人生に生きることでしょう。本当にお疲れさまでした。
ここに書いたように、先週戸田に行った際に、西川遥輝選手、塩見泰隆選手とともに、川端選手が内野ノックを受けていた場面を目撃しました。ファーム本体は新潟遠征に出ており、戸田に残ったベテラン野手同士で練習をしていたのです。
精力的にボールを受けている姿を見て、僕は「来年も現役続行なのだな」と勝手に考えていましたが、実はそうではなかったのでした。すでに引退を決意していたとしたら、あのとき彼は、どんな思いで白球を追っていたのでしょうか? 考えただけで、胸が苦しくなるような思いです。
振り返ってみると、これまで川端選手には4回ほどインタビューをしたように思います。5回だったかな? 2010年代、僕はずっと女子野球の取材を続けていたので、女子野球界のスーパースターにして、川端選手の妹である川端友紀さんについて伺ったこともありました。
印象に残っているのは、2015年、自身は首位打者、最多安打のタイトルを獲得。チームは14年ぶりの優勝を果たした際のインタビューです。この年、大活躍した山田哲人選手に対するコメントが、今でも忘れられません。以下、長くなりますが、引用したいと思います。