山野太一と「男と男の約束」を

2025年東京ヤクルトスワローズカレンダー
みなさんこんにちは。気持ちのいい朝となりました。昨晩の村上宗隆選手、本当にすごかったですね。復帰29戦で14発となる、1試合3ホームラン。しかも、そのすべてがバックスクリーンに。昨日の試合を見ながら、「あぁ、2022年はこうやって優勝したんだったなぁ……」とついつい遠い目となってしまいましたが、きちんと近い目でも目の前の試合を見届けました。
昨日の試合後、ヤフーニュースにコメントしました。詳しくは下記をご覧いただくとして、小児がん啓発の「ゴールドリストバンド」を装着した村上選手が3ホームランというのは、彼にしかできない啓発運動であり、チャリティー活動でした。
昨日の始球式に登場した男の子。小さな身体で精一杯のボールを投げていました。その彼は、小児がんを克服した男の子でした。その姿を見ていると、胸に迫る思いがありました。村上選手も思うところがあったのでしょう。見事な3本塁打でした。
一方、僕が大いに期待していたのが、先発の山野太一投手でした。「今年はやるぞ」という雰囲気がプンプンしていたものの、故障もあってファーム生活が続きました。そして、満を持して復活。「そろそろ勝ってくれるんじゃないか」という期待とともに神宮に駆けつけました。
そして、6回8安打、9奪三振で4カ月ぶりの2勝目!! ようやく、彼らしいピッチングの片鱗が見えたような気がします。今年は開幕前から山野投手に注目していました。というのも、彼とは「ある約束」をしていたからです。
さだまさしさんとの共著『つばめがえし』にも、その一部を書きましたが、今年のキャンプイン直前。さださん主催の「投手壮行会」にお邪魔したときのことです。参加メンバーは、リーダーの石川雅規を筆頭に、小川泰弘、清水昇、高橋奎二、大西広樹、木澤尚文、奥川恭伸、そして山野太一。合計8投手が参加の盛会となりました。
改めて、このニュースレターの冒頭に掲げた写真を見てください。

今年のスワローズ公式カレンダーの表紙です。左上に写っているのは村上選手。その脇には直筆サインが書かれています。「背番号26」とあります。そうです、山野太一投手のサインです。なぜ、村上選手の脇に山野投手のサインがあるのか? 今日は、その顛末をご紹介したいと思います。