「丈が、丈が……」と髙津監督は何度も言った
こんにちは。昨日は石川雅規投手の好投、そして入団から24年連続安打達成という一夜となりました。オスナ選手の一発も気持ちよかったし、大西広樹、荘司宏太、星知弥投手のリリーフ陣も、見事に自分の仕事を果たしました。おかげで、いい気分で迎えた金曜日となりました。
試合後、石川さんとLINEでやりとりしましたが、満足感よりも悔しさが勝っていました。でも、「だからこそ、今も現役を続けられるのだ」と僕は思っています。あれだけの負けず嫌いだからこそ、今もなおマウンドに立ち続けられるのです。
さて本日は、アルファポリス・ 「東京ヤクルトスワローズ 髙津流マネジメント2025」の公開日です。連載10回目の今回は『3年ぶりの8連勝、村上・長岡の戦列復帰! 「チームのムードもとてもいい状態になっている」』と題されています。
7月末の8連勝について、村上宗隆、長岡秀樹選手の復帰、それに伴うヤンスワたちの今後、新加入・青柳晃洋投手について尋ねました。詳しくは、下のリンクから本文をご覧ください。
連勝中ということで、久々に和やかなムードでのインタビューとなりました(笑)。故障者は復帰するし、白星も増えてきているので、やはりここ最近はベンチ内も、前向きで明るく、とてもいいムードが続いているようです。
そのキーパーソンは誰なのか? 一ファンとしては「増田珠、山野辺翔の明るい笑顔は本当にいいな」と思って見ていました。その点を尋ねると、監督はこんなことを言いました。
髙津 増田も山野辺も、本当によく声を出しますよ。面白いことを言うしね。なんならそこに丈も入れてほしいですけどね。本当に面白いことを言うのは丈なんで。
監督は確かに「タケシ」と言いました。僕が知るタケシと言えば「ジャイアン(剛田武)」か「ビート(北野武)」ぐらいです(笑)。一瞬、考えた後、「スワローズのタケシと言えば宮本タケシしかいないよな」と結論づけ、質問を続けました。
――宮本丈選手ですか? あんまりそういうタイプには見えないので意外です。
すると監督は、「でしょ、外から見てると、そういうタイプには見えないでしょ」と、本当に楽しそうに、嬉しそうに言いました。以下、本文からの引用です。
髙津 これがね、ちょっと心を揺さぶられる面白いことを言うんですよ。緊迫した試合中にクスッと笑うこともできないんですけど、(嶋基宏)ヘッドと丈のベンチ内で大声でのやり取りっていうのは面白いですよ(笑)。確かに「元気」に関しては山野辺とか珠とか、マル(丸山和郁)もそうですね。ここ最近はチームとしての結果も出ているのでみんな元気で、明るく、前向きにさせてくれるいい声を出していますよ。でも、本当に面白いのは丈です。
監督が口にした、「本当に面白いのは丈です」のひと言が今でも耳に残っています。そして、そこからしばらくの間、「タケシエピソード」が紹介されました。すごく意外だったのが、髙津監督が宮本選手について話したがっていることでした。