岩田に必要なこと、よくわからない矢崎

髙津臣吾監督連載、最新回更新!!
はせがわ 2025.08.23
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アルファポリス・髙津監督連載より

アルファポリス・髙津監督連載より

連日の悔しい敗戦を受けての土曜日の昼下がりとなりました。勝負の6連戦は、今日も、明日も続きます。昨日の試合も、いろいろ思うところはありました。村上宗隆選手の見事な一発で1点を奪い、彼の守備で1点を失う。そんな展開となりました。

昨日の試合後、ヤフーから「この記事にコメントをお願いします」と依頼がきました。それが、以下の記事です。

この記事を受けて、僕は次のようにコメントしました。

本日の試合、4回裏から5回表にかけては、まさにこの記事にあるような流れとなりました。

現地観戦の補足としては、5回表先頭の高寺選手のツーベースヒットも捕球できた可能性のある打球でした。続く坂本選手のサードゴロ間の三塁進塁も「目で殺す」ことができていれば防げたものでした。そして、熊谷選手の打球をまさかのトンネル。5回表、失点までのすべてのプレーは村上選手が絡むものでした。

高梨投手としてはアンラッキーなプレーが続きましたが、せめてこれらのプレーのどれかが防げていれば、この失点の可能性はかなり低かったと思われます。まさに村上選手で奪った1点、そして彼によって失った1点でした。三塁守備を補って余りある攻撃力こそ、村上選手の持ち味。明日からも、守備力をカバーする攻撃力を発揮してほしいものです。

他の方のコメントも、同様のものが多く見られました。詳細は以下からご覧ください。

SHOICHI HASEGAWA
@HasegawSh
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【長谷川晶一さんのコメント】本日の試合、4回裏から5回表にかけては、まさにこの記事にあるような流れとなりました。 現地観戦の補足としては、5回表先頭の高寺選手のツーベ...
#Yahooニュースのコメント
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Yahoo!ニュース エキスパート コメンテーター長谷川晶一さんのコメント - Yahoo!ニュース スポーツライター/12球団ファンクラブ評論家の長谷川晶一さんのYahoo!ニュースのコメントが確認できます。各分野の専門 news.yahoo.co.jp
2025/08/22 22:50
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「ヤフー公式コメンテーター」としては、上記の見解となりますが、「一ファン」としては、「その分、ガンガン打ってくれれば、それでいいのだ」とバカボンパパのような思いが、正直なところです。頼むぞ、村上。そろそろ伊藤将司を攻略しようじゃないか!

***

さて、前置きが長くなってしまいましたが、昨日、アルファポリス「東京ヤクルトスワローズ 髙津流マネジメント2025」連載の最新回が公開されました。

今回の副題は「「チームの安心感が違うし、相手にかかる圧も違う」村上宗隆の圧倒的存在感でAクラス入りを掴む!」というものです。借金が20以上ある現状において、堂々と見出しに「Aクラス」と謳った編集者の勇気と決断、すばらしい(笑)。

メインテーマは「村上の復帰がチームに与える好影響」ですが、期待のヤンスワたち、奮闘する中継ぎ陣たちについても尋ねています。詳しくは記事を読んでいただくとして、今回も「取材後記」を少しだけ。

今回の取材で印象に残ったのが、岩田幸宏選手について、そして矢崎拓也投手についてでした。まずは岩田選手から。先日のオンラインイベントを視聴された方はご存知かと思いますが、僕にとって、「今、もっとも目が離せない選手」、それが岩田選手です。

信じられない大ポカをしながらも、それでも少しずつプロ野球選手としての階段を上っている姿に惹かれています。昨日の延長10回、高寺選手の打球をグラブに収めながら落球。記録はヒットとなりましたが、髙津監督も試合後に言っているように、あのプレーが本当に大きかった。

あれは本当にガッカリしたなぁ。その瞬間、思わずマウンドの石山泰稚投手を見てしまいました。一瞬だけ膝に手をついた後に、すぐにカバーリングに向かう健気な姿に胸を打たれました。

好意的に見れば「岩田だから追いついた」と言えるのかもしれないけど、「あそこまで追いついたのなら捕ってくれよ」と言いたくなるのも仕方のないことでしょう。

このプレーを見た瞬間、連載記事内で述べた髙津監督の言葉を思い出しました。

バント失敗や牽制死があっても、彼なりに一生懸命に頑張っています。ただ、岩田に関しては技術はもちろんなんだけど、基本的な野球の考え方がまだできていない。そこは経験と対話とで成長させていかなきゃいけないなと思っていますね。

さらに、こう続けます。

守備力だったり、走力だったり、誰もが認める高いレベルでプレーしているのは確かです。でも例えば、守備力はあるんだけども、カットまできちんと投げれなかったり、走力はあるんだけれども、タイミング悪くスチールでアウトになってみたり、牽制でアウトになってみたり、まだまだミスが多いのも事実です。

「岩田ファン」の僕としては、監督の言葉がグサグサと胸に突き刺さりつつ、「ホントにその通りなんだよなぁ」と考えていました。監督の言葉はなおも続きます。

それはプレーに対する実力、能力という問題ではなくて、野球に対する考え方であったり、「鼻が利く」とか、「状況が読める」というところに繋がってきたりすると思うんです。まだ頭で考えてやる野球の部分が足りないのかなと思います。

この言葉はとどめの一撃となりました。悔しいけれど、残念だけれど、「そうなんだよ、その通りなんだよ」とひざを打つ思いでした。で、このとき、ふと気づきました。「髙津監督は、岩田選手について語り出すと、言葉が止まらなくなる」ということに。

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こんな劇的すぎる夜もあるんだな