髙津臣吾監督、退任報道を受けて

過去6年間のインタビューを通じて思うこと
はせがわ 2025.09.01
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2025年9月1日付、『日刊スポーツ』と『サンスポ』

2025年9月1日付、『日刊スポーツ』と『サンスポ』

本日の『日刊スポーツ』『サンスポ』は一面で、髙津臣吾監督の退任を報じています。一面ではないものの、各紙同様の報道がなされています。球団からの公式発表ではないですが、「ほぼ確定」と言えるでしょう。

実はここ数日、知り合いのスポーツ紙記者の動きが慌ただしく、「V消滅直後に退任報道が出るだろう」ということは察していました。もしも土曜日、村上宗隆選手の3連発がなければ、昨日の新聞一面が、この報道だったのかもしれません。

監督就任以来、6年間ずっとアルファポリスにおいて「髙津監督連載」を担当してきました。監督就任時の意気込みから始まり、恩師・野村克也氏の死、コロナ禍での葛藤、優勝、日本一、連覇、さらには今季のどん底状態に至るまで、その時々の思いをいつも尋ねてきました。僕にとっても、「ついに退任か……」と胸に去来するものは多いです。

この連載の大きな特色は「ペナントレースと同時進行であること」でした。チーム状態のいいときには説得力があっても、チームがどん底状態にあるときに「チームマネジメント」を語るのはとても難しいことでした。チームが不振にあえいでいるときには、当然、この連載も批判の矢面に立つことになりました。

「それでも、やり続けることに意味があるんだよ」

髙津監督はそう言ってくれました。正式発表後に改めて「髙津監督時代」を総括し、同時に、この連載時に感じた「髙津臣吾」という人物について述べたいと思いますが、本日は今の率直な思いを述べたいと思います。

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