あの日見た、奥川くんの笑顔を再び

神宮球場夏季イベント・スワサマにて
みなさんこんにちは。日曜日の昼下がり、いかがお過ごしですか? 昨日から神宮球場では球団史上初となる夏季長期イベント「スワサマ」が始まりました。7月19日~8月31日までのおよそ1カ月半にわたって、さまざまなイベントが行われるそうです。
神宮球場外周には、数多くの提灯が掲げられていました。球場正面入ってすぐのところには「スワローズ研究所」の提灯もありました。
「スワローズ研究所」、そして五十嵐亮太さん、山本萩子さんと並んで、僕の提灯も掲げられていて、とても嬉しかったです。こちらは番組で申し込んだようですが、僕個人としても申し込んでいたので、別の場所にも「長谷川晶一」の提灯があります。どこにあるのか、ぜひ見つけていただけると嬉しいです。
さて、イベントスタート初日となる昨日の試合は最高の試合となりました。今季9試合目の登板で、奥川恭伸投手が今季初勝利を記録しました。勝ち星はついていなかったものの、次第に復調傾向にあったのは間違いなかったので、「そろそろ勝てるはずだ」と思って見ていましたが、期待通りの見事なピッチングを披露してくれました。
7回3安打無失点。三振は8つ奪い、三塁を踏ませない好投でした。試合後のお立ち台の笑顔は最高でしたね。やっぱり、奥川くんには笑顔がよく似合います。今日のスポーツ新聞には奥川くんの満面の笑みがたくさん踊っていました。
各社の記事を並べてみると、奥川くんの笑顔がサムネイルで並びます。記事を読まずとも、幸せな気分になれるから、やはりスター選手の笑顔は偉大です。昨日の試合後、感激に打ち震えながら、僕はXにこんなポストをしました。

ここに書いたように、僕はずっと「奥川が勝てば、必ず何かが変わる」と思っていました。奥川選手には人を魅了する天性の華があり、常人にはない不思議な力があると僕は信じています。野村克也氏の言葉を借りれば、「奥川恭伸は天の支配下選手だ」と思っています。
忘れようにも忘れられない、思い出したくもないのに思い出してしまう。そうです、今季の開幕戦です。自身初となる開幕投手を託されたこの日、奥川投手は見事なピッチングを披露したものの、後続投手が打たれたことで信じられない、信じたくない敗戦を喫しました。
結局、開幕3連敗という苦しいスタートを切ることになったのですが、もしもあの試合で奥川が勝利投手になっていたならば、今季のここまでの結果も違ったのではないか? 完全な結果論ではあるけれど、僕はついついそんなことを考えてしまいます。
極論であり、暴論であることを承知の上で言いますが、「もしも開幕戦で奥川が勝利投手になっていれば、ここまで故障者が続出することもなく、奥川もまた勝利を積み重ねて、チームは上位にいたのではないか?」、そんなことまで考えてしまいます。完全な空想であり、妄想です。
でも、そんなことをついつい考えてしまうほど、僕は「奥川恭伸の見えざる力」を信じています。彼にはグラウンドで投げる、打つ、走る以外に、もっと大きな力を持っていると思っています。
その力こそ、「周りを幸せにする力」です。今年の開幕前に、奥川投手と話をする機会がありました。最初の出会いは、キャンプインを間近に控えた1月後半、さだまさしさんが主催した「投手陣激励会」の食事の席。2度目の出会いは、キャンプ中の沖縄・浦添でした。