髙津監督はどうして、山田哲人の起用にこだわるのか?
本日、 「東京ヤクルトスワローズ 髙津流マネジメント2025 第8回」が公開されました。今回のタイトルは「髙津監督が苦悩の胸の内を明かす――山田哲人の起用にこだわる理由」と題されています。先日、このニュースレターで配信した「髙津監督はどうして、送りバントを多用するのか?」に続いて、改めてSNS上でも頻繁に指摘されている疑問、「どうして山田哲人の起用にこだわるのか?」「そろそろ若手にチャンスを与えてはどうか?」について尋ねてみました。
詳しくは本文を読んでいただくとして、率直な感想としては「代わりになる若手選手がいないんだよなぁ……」という思いを抱きました。確かに、ここ数年の山田哲人選手は以前のような圧倒的な成績を残しているわけではなく、2年連続で下半身の不調に苦しみ、成績も低迷しています。
7年契約、単年500.000.000円という高額契約を考えれば、厳しい言い方をすれば「コスパが悪い」と言えるのも事実です。しかし、監督の言うように、
「数字に表れるリアルな成績があまり変わらないのなら、少しでも勝利の可能性を高めるために、数字に表れないもの、例えばチームを引っ張っていってくれる選手、大きなミスをしない選手を使った方がいい。それが、僕の考えです」
という言葉も理解できます。その一方では「あの場面で山田が打っていれば勝てたのに……」という試合、場面が強く印象に残っているのも事実です。直近で言えば、9日の横浜DeNAベイスターズ戦、結局は延長12回引き分けに終わりましたが、延長10回裏、一打サヨナラの場面です。
四番・オスナ選手が敬遠され、二死一、三塁となりました。自分の目の前の打者が敬遠されたこと。ここ最近、少しずつ復調の気配が見えていること。何よりも、スーパースターにおあつらえ向きの場面であること。
こうしたことから、「ここで山田が打ってくれれば、すべてがいい方向に変わるのだ」という思いを持って、それは信仰にも似た思いで、僕は明治神宮の神様に祈りを捧げていました。
けれども、結果はサードゴロに終わり、サヨナラの場面は訪れませんでした。未練がましいけれど、試合終了後も「あそこで山田が打っていれば、これまでのモヤモヤがすべて払拭されるのに……」という思いは拭えませんでした。
さて、改めて本日公開された「髙津監督連載」ですが、今回の取材、原稿では、これまでにない珍しいことが起こりました。