つば九郎について
12月もあっという間に過ぎていき、気がつけば残り10日ほどとなりました。クリスマス、大みそか、元旦も、このペースで一瞬で過ぎ去ってしまうのでしょう。ニュースレター読者のみなさん、いかがお過ごしですか?
さて、明日12月22日ベースボール・マガジン社から『2025プロ野球総決算号』が発売されます。
1年に一度、その年の総決算号なので、僕も毎年愛読していますが、この号では僕も原稿を書いています。「2025球界COLUMN」と題されたコーナーで、編集者からの依頼は「つば九郎について書いてください」というものでした。
11月23日のファン感、池山隆寛新監督のあいさつにおいて、「来シーズンからつば九郎が帰ってくる」という報告がありました。それを受けて、「つば九郎不在で戦った2025年シーズンを振り返ってほしい」というのが、依頼の趣旨でした。
依頼を受けて、真っ先に思ったのが「困ったな……」という思い。続いて感じたのが「断ろうかな……」という感情でした。というのも、何を書けばいいのか、どんなコラムとすればいいのか、まったく頭に浮かばなかったからです。
つば九郎担当スタッフの突然の訃報から、すでに10カ月が経過しました。それでも、チーム関係者、選手たちはもちろん、ファンも、もちろん僕も、心の整理ができないまま、時間だけが過ぎ去っていったように思います。
先日、石川雅規投手とゆっくり話をする機会がありました。その際に、つば九郎の話題となりました。石川さんは「やっぱり、ふとした瞬間につば九郎のことを思い出しちゃいますよね」と言いました。
「選手の中で真っ先にお見舞いに行ったのが僕だと思います。練習が終わって時間ができると、何度もお見舞いに行きました」
「お見舞いのたびに、病状が変化していくことに胸を痛めていた」という言葉とともに、石川さんは「つば九郎不在」について話し始めました。