頑張れ、村上!! 大きな喜びと、少しの寂しさと
「村上宗隆ドキュメンタリー MUNE -Let’s get to work-」より
本日配信の「村上宗隆ドキュメンタリー MUNE -Let’s get to work-」を視聴。まずは、以下の予告編をご覧ください。
全編1時間16分、フルに堪能しました。メジャー移籍を翌年に控えた2025年4月からの密着。高校時代の恩師、トレーナー、代理人、そして髙津臣吾前監督、青木宣親GMら、スワローズ関係者へのインタビューを織り交ぜつつ、基本的には村上選手への密着映像で構成されています。
スワローズファンとして楽しめたのは、2019年、そして2020年、ロスアンゼルスで行われた青木選手との自主トレ映像が見られたこと。いわゆる「青木塾」の実態が少しだけ垣間見えたようで、実に興味深い映像でした。すでに引退した上田剛史さん、現在はアルビレックス新潟に所属する「きんに君」こと、中山翔太選手の姿も見ることができます。
本人も語っているように、若き日の村上選手にとって、青木選手との出会いは大きな糧となったのは間違いありません。当時現役だった青木さんは、若き日の村上選手にこんな言葉をかけたそうです。
「結局は、毎日の地道な作業を続けることでしか成果は得られない」
そして、こう続けます。
「だから、1日1日をしっかりとやっていく。そうしたら1年後、2年後、3年後になったときに目に見えるような成果が出てくるから、そこは根気強くやろうね」
村上選手のマネジメントを担当している吉本興業制作のこのドキュメンタリー作品は、吉本ならではの「密着映像」が売りです。何しろ、キッチン、リビングを含めた、自宅と思われるところまでカメラは入り込んでいます。料理人が調理した大量のウナギを食べながら、「ウーバーイーツではなく、手作り料理の重要性を語っているシーンはなかなか印象的でした。
でも、こうした密着映像はもちろんだけど、それ以上に周囲の人々の「言葉」が実に魅力的でした。髙津臣吾氏、青木宣親氏はともに身近で見続けた人だからこその温かさと冷静さがありました。
僕にとって、特に印象的だったのが「トータルコンディショニングトレーナー」の肩書きを持つ酒井リズ智子氏の言葉でした。彼女の語る言葉の数々は実に冷静で、村上選手の本質を言い表しているようでした。特に印象的だったのが、次の言葉です。
「(村上君は)年齢の割に頑張って大人になろうとしている印象があります」
そう切り出した後に、
「1年で5年分ぐらい大人になっている。でも、もっと子どもでいいのにと思うことはあります」
「もっと子どもでいいのに」とは、以前、彼にインタビューした際に、僕もまったく同じことを感じていました。