長岡秀樹「もう24歳、あと10年しか……」
『日刊スポーツ・プレミアム』の長岡秀樹選手インタビューがすごく面白かった。ということで、このインタビューを読んで感じたこと、気づいたことをまとめたい。そんな思いで、今回のニュースレターを配信したいと思います。
このインタビュー記事は、有料制なので全文を読んでいただくためには、プレミアムの契約が必要となるのですが、この前後編、3000字強のインタビューは読み応えがありました。前後編、それぞれの見出しは、
となっています。いずれも気になるフレーズが並んでいます。
まずは前編ですが、見出しにある「あと10年しか」という言葉は、言い換えるならば「現役選手としては余命10年しかない」という意味でもあります。長岡選手は現在24歳。今年の9月で25歳になるプロ7年目。「あと10年」経つと、彼は34歳になっています。今年7月に、山田哲人選手は34歳を迎えます。ちょうど、現在の山田選手のような立ち位置です。
一ファンとしては、「あと10年なんて言わずに、末永くプレーしてほしい」と思いつつ、一方では「それぐらい過酷な世界に生きていることの証拠なのだろう」という思いも抱いてしまいます。
22年にゴールデングラブ賞、24年には最多安打、ベストナインにも輝いた早熟の長岡選手だからこそ、「あと10年」という言葉は重く響きます。
このインタビュー記事では、「残り少ない野球人生」とか、「1日24時間がものすごく短く感じる」「時間が足りない」という言葉が述べられています。それだけ切実に「時間がない」という思いが強いのだということが伝わってきます。
続く後編では昨シーズンを振り返り、「パッとしない。攻守においてつかみ切ることができなかった」と発言しています。さらに、内山壮真選手の内野コンバートについても言及しています。
「自分は自分のことだけをする。他の人の結果とか別に、なんて言うんですかね、という感じです」
最多安打のタイトルを獲得した2024年に「ホームランを捨てた」という長岡選手は、「Hランプがつけばどんなヒットでもいい」とその心境を語っています。
このインタビューで、個人的に「おっ」と思ったのは次の発言です。
「やっぱり時代も変わってきているし、ピッチャーのレベルも上がってきているし、僕も何か変わらないといけない」
プロ7年目、今年25歳になる長岡選手ですら「やっぱり時代も変わってきている」と発言しています。互いに研究し合い、相手の弱点を突きながら日々戦っていくプロ野球の世界の厳しさを改めて痛感します。そして彼は「僕も何か変わらないといけない」と続けました。
この発言を読んで、僕は髙津臣吾前監督の言葉を思い出しました。以前のニュースレターで触れたように、昨年12月、今年1月と髙津さんに15時間ほどインタビューをしました。この際に僕は、「スワローズ選手たちに贈る言葉」を尋ねました。もちろん、長岡選手についても質問しました。
開口一番、髙津さんは言いました。
「秀樹かぁ……。彼については、ちょっと心配なんです……」