「人生を変える」・その2

みなさんこんにちは。連休真っただ中の夕方、いかがお過ごしでしょうか? GW9連戦は、2カードを終えて3勝3敗の五分。今日からは、勝ち越しをかけてジャイアンツが始まります。タイガース相手には苦戦を強いられたものの、ベイスターズには連勝。昨日は完敗でしたが、1日、2日は気持ちのいい快勝でした。
この間も、ヤンスワたちが生き生きと躍動していますが、特に武岡龍世選手の奮闘ぶりが印象に残りました。昨年の開幕早々、故障者が続出して苦しいスタートとなったとき、千載一遇の大チャンスが巡ってきた武岡選手は、「人生を変えたいと思っている」と発言しました。そのときの記事がこちらです。
しかし、その後、なかなか結果が出ずに苦しみました。そんな彼が6月6日のホークス戦で放った「人生初めての」サヨナラホームラン。その直後、僕はXにこんな投稿をしました。

興奮は冷めやらず、翌日にはこのニュースレターで『「人生を変える」、それぞれの第一歩』と題して、こんな記事を配信しました。
本当に、武岡選手には「人生を変えてほしい」と思っていたし、首脳陣からの「本当によく練習をしている」という発言を聞くたびに、「ついに覚醒のときがきたぞ」と期待を募らせたものでした。けれども、その後はなかなか結果が出ない日々が続きます。
昨年は、一塁を除く内野3ポジションで先発を果たしたものの、打率は・183と低迷。ハッキリと、そして厳しく言えば、「武岡は人生を変えられなかった」といえるでしょう。けれども、僕はこう思います。
「人生を変えるチャンスは一度だけじゃない」
確かにプロの世界は、もっと大きく言えば、人生はそんなに甘いものじゃないかもしれない。けれども、努力を続けている限りは、必ず再度チャンスは巡ってくるのではないか? 甘いかもしれないけれど、そう考えなければ、長く険しい道のりを歩き続けることなどできません。
けれども、繰り返しになるけれど、そうそう何度もチャンスが巡ってくるわけではないのも事実だし、うかうかしていたら、すぐに別の若手に、限られた席を奪われてしまいます。もちろん、そんなことは武岡選手自身も、重々承知のことでしょう。
だからこそ、キャンプで特守を続けている彼の姿を、(今年が本当に勝負の年だぞ、頑張れ、武岡!)と、祈るような思いで見つめたものでした。そんなことを思い出していたら、つい最近、こんな記事を見つけました。
(……だよね。本当にその通りだよね)
読後の感想です。記事の中で、彼はこんなコメントを残しています。
「僕は今年が最後だと思ってやっています。内野で周りを見れば年下の選手も増えてきて、ドラ1(松下)も入ってきた。そろそろだなと」
まさに「尻に火が付いた状態」です。本人の言葉を借りるならば、「そろそろ」です。1学年下の内山壮真選手が内野にコンバートされ、ドラフトでは2学年下の松下歩叶、松川玲央選手が入団。プロ同期の長岡秀樹選手は、すでにチームの中心選手としての地位を確立している。だからこそ、「ここで結果を残せなければ、もうお前の居場所はないんだぞ」という球団からの有形無形のメッセージが感じられます。
この6連戦、思えば、武岡選手の活躍ばかり浮かんできます。4月28日のタイガース戦では、今季1号を含む、3安打、2打点。途中出場の29日は、味方打線が高橋遥人投手に手も足も出ない中で1打数1安打。30日は完敗したけれど、それでも今季2号を放って意地を見せました。
1日からのベイスターズ戦では1安打、2打点。2日は5打数2安打、殊勲のサヨナラヒットを放ちました。そして、昨日の試合。試合は大敗だったけれど、彼は9回に意地の一発、今季3号を放ちました。また、2回表の挟殺プレーの際に、見事なカバーリングで走者をホームで封殺。あのプレーにはしびれたなぁ。
子細に見るまでもなく、この6連戦で、いずれも見せ場を作り、チームを救うプレーを披露しています。昨日は大敗を喫し、悔しい思いはありつつも、心の片隅には、「武岡はいいなぁ。いいものを見たなぁ」と満足している自分がいました。
彼は今、間違いなく「人生を変えつつある」と言えるでしょう。


