第3打席で「つばめがえし」は流れた

2026年を振り返る・その8~丸山和郁のサイクルヒット~
はせがわ 2026.10.22
サポートメンバー限定
生でサイクルヒットを見たのは初めてのことでした!

生でサイクルヒットを見たのは初めてのことでした!

昨年7月、僕はさだまさしさんとの共著『つばめがえし』を刊行しました。スワローズをこよなく愛するさださんと僕とで、ひたすらスワローズについて語り合った一冊です。そしてこの本には、ちょっと変わった「おまけ」がついています。

CDです。

しかも、この本のためにさださんが新曲を書き下ろしてくれた「スワローズ応燕ソング」です。曲のタイトルは、本と同じ「つばめがえし」。僕にとってはもちろん、とても思い入れのある一曲です。

そんな「つばめがえし」が、今年、神宮球場で流れるようになりました。

丸山和郁選手の登場曲として——。

ただし、いつでも聴けるわけではありません。ここが大事なところです。

「つばめがえし」が流れるのは、丸山選手の第3打席だけです。第1打席でも、第2打席でもない。第3打席だけ。

ということは、丸山選手が代打で出てきても「つばめがえし」を聴くことはできない。彼がスタメンに名前を連ねる。第1打席、第2打席と打席に立つ。そして、もう一度打順が回ってくる。そこでようやく、神宮球場に「つばめがえし」が流れます。だから2026年、僕にとって丸山選手のスタメン出場には、ちょっとした特別な意味が加わりました。

この経緯は、以前にこのニュースレターで書いたのでここでは手短に説明します。詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

さて、話は今年1月にさかのぼります。

キャンプインを目前に控えた頃、さだまさしさん主催の選手壮行会がありました。そこでさださんと僕は、丸山選手が打席に入る際の登場曲を新しくしようと考えていることを知ります。

だったら、ぜひ「つばめがえし」を聴いてほしい。そんな話になりました。

その後、球団にも本を送りました。そして2月、沖縄キャンプで丸山選手本人に直接『つばめがえし』を手渡しました。

ところが、ひとつ問題がありました。

本にはCDがついているのだけれど、丸山選手はCDプレーヤーを持っていなかったのです。まあ、考えてみれば当然なのかもしれません。今の若者はCDプレーヤーなんて持っていないですよね(笑)。

そこで僕は、手元にあったデジタル音源を丸山選手のLINEに送りました。まさか、自分が関わった曲をプロ野球選手の登場曲候補として、本人のLINEに直接送る日が来るとは思いませんでした。

それからしばらくして、4月16日。

神宮球場で、本当に「つばめがえし」が流れました。

丸山選手の第3打席。聞き慣れたイントロが神宮球場に響いた瞬間のことは、上記のニュースレターでも書きました。

全身に鳥肌が立ちました。

本当に使ってくれたんだ——。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、1987文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

サポートメンバー限定
奥川恭伸の2026年
サポートメンバー限定
増田珠の明るさについて、今さら考えてみた
サポートメンバー限定
あのときの3人と、これからの3人と
サポートメンバー限定
今年の山田哲人をどう評価すればいいのか
サポートメンバー限定
山野太一——あの「男と男の約束」を覚えているか?
サポートメンバー限定
気がつけば、盗塁王——最高だ、岩田!
サポートメンバー限定
「5位でよかった」とは思いたくない
読者限定
「これで勝ったまま年を越せる」