キハダにインタビューをした!
最後はヒヤヒヤしたけれど、昨日の試合は、みんなが持ち味を発揮して見事な逆転勝利。
それにしても、6回表、9球粘ったルーキー・松下歩叶選手の執念はすごかったですね。結果的に三振だったけれど、ボールに食らいつくあの姿勢を見ていて、「やはり、並のルーキーじゃないな」と思ったし、同時に「これからどんどん一軍レベルの投手にも対応していくのだろうな」と、期待を抱かせるものでした。
実際、あれだけ投げさせたことによって、6回終了時にすでに100球を投じた才木投手を引きずり下ろすことに成功したわけですから、目立たないけれど、とても重要な役割を演じました。いいぞ、松下!
ルーキーの奮闘に鼓舞されるかのごとく、8回表に一挙4点を奪って逆転に成功したものの、その裏に大山選手の一発が飛び出して1点差。9回からは守護神・キハダ投手が登場しました。この瞬間、生きた心地がしませんでした。
というのも、このニュースレターでも予告したように、先週、キハダ投手にインタビューをしたばかりだからです。最初に彼に聞いたのは、こんな質問です。
——スワローズ入団後、こうした形式でのインタビューの経験はありますか?
僕の問いに対して、彼は「初めてなので嬉しいです」と言いました。日本で最初のインタビューをする機会を与えられて、本当に感謝です。詳しい内容は、本日発売の『週刊ベースボール』に4ページにわたって掲載されていますので、そちらをご覧ください。
ここまでの好成績を予想していたのか?
ところが一転して、どうして交流戦では打たれてしまったのか?
ペナントレース再開に向けて、どんな意気込みでリセットを図ったのか?
試合に勝利した瞬間、バックスクリーンに向かって全身で表現する「Y」の意味とは(笑)?
などなど、そんな内容となっていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
マウンド上では喜怒哀楽を前面に出し、実に楽しそうに野球をしている姿が印象的ですが、実際のところは、どんな性格なのだろう? 大きな期待と少々の不安とともにクラブハウスで待っていると、通訳の方を伴ってキハダ投手が現れました。
その表情に笑顔はありません。緊張しているのか、それとも不機嫌なのか、あるいは普段の彼は物静かな性格なのか? どんな人にインタビューする際にも、常に緊張はしますが、相手は初対面、さらに外国人ということもあって、僕の緊張感もさらに高まります。
限られた時間の中で、聞くべきことを聞かねばならない。通訳を挟んでのやり取りになるわけだから、与えられた取材時間も「実質半分」となります。テンポよく、リズムよく、それでいてその場のノリも重視しつつ、インタビューはスタートしました。
インタビュー開始後の彼に、ほぼ笑顔はありませんでした。僕の質問に対して、淡々と、物静かに答え続けています。決して不機嫌なわけではなく、僕の投げかける問いに対して、きちんと自分の頭で考え、そして誠実に向き合ってくれていることがすぐにわかりました。
インタビューというのは、常に笑顔で和やかな雰囲気の中で行われるもの……ではありません。そして、笑顔あふれる現場が、必ずしもそれがいいインタビューとは限りません。ということで、笑顔が少ないことは気になりつつも、言葉数も多く、「なるほど」という回答も多く、取材は快調に進みます。
……で、あることに気がつきました。僕の質問を通訳が訳している間、あるいは、キハダ投手の言葉を日本語に訳している間、その間の彼の様子が最高でした。

